平清盛(18)

時代がにわかに動き出して、同時にこれまでナリをひそめていた諸々が徐々に本性を表してきました。おもしろくなってきました!
王家パートの、どんよりうちひしがれた悲しみの中にも渦巻くそれぞれの思惑にどきどき。腹黒さを覗かせる信西の策略にはらはら。崇徳の凄まじいほどの絶望オーラにがくがく。そして、あの、畳み掛けるようなラストに、大逆転の後白河天皇登場に、わくわく。最後、「芳しからず」のナレーションにうきうき。
本筋だけでも一気に話が動いたのに、他にも見どころ満載。更に家成様の最期。幻想的な青墓。グラディエーター並みの為朝登場。和みの平家会議・・。もうもりだくさん。
家成様の「野良犬の声が・・」のくだりは泣けました。二朗さんの家成、すごくよかったです。
為朝は橋本さとしさんだー!何歳の役なのか・・という疑問は置いといて、確かに強そう。そして声がいい。
声がいいといえば、雅仁さまの今様もやたらと声がいい。あの人はなんつーか気品というか妙な存在感があって、役に合ってますね。崇徳上皇も怖いほど合ってますが。
そんな緊迫続きの中、なんだか息抜きになっている平家会議ですが、あれはあれでおもしろい。前回に続きとりあえず今後に向けてのそれぞれのキャラを印象付けてる感じですかね。あの人があぁ言ってこの人がこう言って、でどたばた、で今度はあの人がこんなことを言って・・というお約束風。保元の乱までは平家パートはこんな役回りなのかな。他のパートが重苦しい感じなんでまぁいいか。
時忠はすっかり現代風な雰囲気で、あいかわらず不敵です。辛らつな頼盛とのやり取りがどたばたコメディの中でなんだかいいアクセントになってました。
それにしても今回はとにかく王家パート。それぞれが見事。見ごたえありました。