平清盛（３４）

病に苦しむ清盛が見た夢部分と一連の後白河のエピソード部分はとってもファンタジー・・・でした。しかし久々登場の舞子やら白河法皇やらは迫力というかどっしりとした存在感があっていいですねー。

反面、その間の現実世界では、最悪の事態を覚悟した面々がオモムロに本性を表していくダークな展開。この対比を演出したかったんですかね？

時忠が宗盛をそそのかし、仲良しだった平家一門に波風が・・・。時忠、これまでは one of 平家会議という感じでしたが、ここ数回でぐっと頭角を現してきて異端な空気を醸し出してます。目的遂行のための冷血な割り切りが小気味よいです。そして宗盛（エリートヤンキー！）。なんともいえない愚鈍な雰囲気が役にハマってます。

さらにワタシ的には久々に成親の黒い部分が見れたのがよかった。あの人のあの食えない感じ、すごくいいと思います。

そんなこんなで最後、能天気に復活の清盛とは裏腹に、重盛、宗盛、時子、時忠はそれぞれ絶妙な表情で、この人たちはもうこれまでと同じではないんだなというのがよくわかって秀逸なシーンでした。