ヘイトフルエイト

タランティーノ最新作「ヘイトフルエイト」観ました。(以下ネタバレあるかも)

おーもーしーろーかったーーーーー。
前半、いつものタランティーノっぽい感じではないのかなーと思いましたが、どっこいすばらしいタランティーノ節でした。
残忍凄惨暴力狂気の応酬、なのに馬鹿笑いしたくなるような痛快感。なんというかアドレナリンとかそんなものが大放出されている感じ。予想外の展開にいちいち驚き、圧倒され、そしてワックワクする。それの連続。3時間があっという間。バンバン殺され、血だらけ、目を覆うような状態、あの人もこの人も・・なのになぜかウキウキワクワク高揚します。手叩いて爆笑したくなるほどに。(劇場なんでしないけどね。)これぞエンターテインメント。
キャストもタラ作品常連のサミュエル、マドセン、ティムロスはもちろん、全員クセモノ感に溢れて素晴らしかった。どの人も怪しい。というか実は悪い人ばっかり。それなのにどの人もなんか憎めなかったり。
少しずつ登場人物が増えていく始まりもよかったし、事件の全容を説明すべく時間をさかのぼる演出も良かったです。
リンカーンの手紙も最後まで効いていました。これも含めてこの時代、場所を選んだ意味、南北戦争での大義やら確執やら、大きなテーマも見え隠れしていて、最後の、ジョンルースの遺志を継ぐ絞首からラストまでのウォーレンと保安官の2人のシーンはちょっとじーんとしたりもして。

観ながら、ミニーの家に(部屋の中に)集まった人、"エイト”のはずなのに9人いるよねーと何度も頭の中で数えて混乱してしまいました。O.Bは数に入ってないのねー。結構活躍してたのに。