ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノの最新作、楽しみに待ってました。以下、たぶんネタバレ無しの感想。

 

おもしろかった。さすがタランティーノ。とはいえ、これまでのタラ作品とはなんだか一味違う。これがタランティーノの進化形なのだなーと(肯定的に)思いながら見ていました。2h40m超の長尺なのだけど、長さを感じさせない。先の展開が全く読めないのにダレることない。

そして、あのラスト。タイトルもあぁそういうことかと思ってジーンとしました。タランティーノの映画への愛と映画人への優しさを感じました。狂った理不尽な世界にせめてもの救いというか希望を感じたかったのかなと。そうであればよかったのに、としんみりしたりして。

ディカプリオ演じるリックダルトンはとにかくダメな感じで、最初から超笑える。人間味溢れるダメっぷりにずっとゲラゲラ笑ってました。だらしなく太ったその姿はジャックブラックのよう。ディカプリオ、タランティーノ作品では化けますね。

ブラピはひたすらかっこいい。わんことの組み合わせがよかった。

タラ作品にしては暴力少なめ、ストーリーもごくごくわかりやすい。ラストの暴力シーンはちょっとロドリゲス風味、笑えました。最初から最後までとにかくずっとゲラゲラ笑えて、ラストにはなんだかじんわりしてしまう、これが今のタランティーノだ。最高です。10作といわず作り続けてほしい。