平清盛(42)

西光、すごい迫力でした。まさに鬼気迫る表情。最期まで彼を突き動かした、信西への強い想いがまた哀しくもあり・・。
そして、清盛が目指すもの、老いからくる焦り、ブレ始めたそれを西光に見透かされているかのように、それをかき消すかのように西光にぶつける烈火のような清盛の怒り・・・。こちらもすごい気迫。
そこに時々差し込まれる、かつて頼朝を前にして煽り焚き付けるかのように、自分の目指すものを語る清盛の回想シーン。その自信、その希望・・。現在の西光と過去の頼朝とのシーンを交互に見せる演出が効果的でした。
一方では歯車が狂い始め、一方では希望の光が見えてくる・・。それぞれ、自分ではどうしようもない巨大な時代の力に動かされている感じがします。諸行無常・・。なんだかものすごいドラマだなー。
今週も、成親様の狼狽っぷりがすばらしかった。次回はとうとう・・ですかね。
そして平家会議。時忠は相変らずの発言。見事にスルーされる・・。なんだか久しぶりの光景で、ちょっと癒されました。