平清盛(28)

義朝散りました。正清と刺し違えるという設定がちょっと違和感でしたが、その前後はよかったんでまぁいいか。
よれよれに疲れ果てた信頼と成親を後白河が許すかと思いきや、どーーーん!!みたいな展開と、場面変わって清盛にばっさりと断罪される辺り、テンポもよくて面白かった。後白河、ブレがなくてすごくいいと思います。
そして、捕えられた頼朝の処分を巡ってのいろいろな人の思惑と、清盛の逡巡が秀逸でした。
平家会議、いつもながらそれぞれ無責任トーク(に見える)が面白い。西光の熱弁には思わず肩入れしたくなりました。池禅尼の嘆願も実は清盛の気持ちを汲んで、と言うのもなんか新鮮で、役の方のキャラも相まっていい感じ。その後の、なんでもお見通しの家貞とのやりとりもほほえましかったし。
頼朝役の子も意志が強そうで聡明で健気な雰囲気がいいですね。
ちなみに池禅尼がハンストしたくだりで、大げさなほど悲愴な表情の頼盛と、温度差の平家ファミリーの対比が面白かった。時忠が調子に乗って「2日に米一升」賭けちゃうのも笑いました。さすが。