平清盛（２１）

とうとう保元の乱です。

おもしろくて見入ってしまったのだけど、戦そのものはなんだかちょっと肩すかし気味。清盛と忠正の一騎打ちだとか、鎌田父が息子をかばったりとか、身内と戦うツラさみたいなのを無理矢理ドラマチックに感動的にねじ込んだ部分が、狙いすぎてて、せっかくの流れを止めてしまった感じ。戦の中でも為義とか為朝とか清盛息子たち（次男の子がいつも表情豊か）とかはよかったんだけど。（頼盛も相変わらずお上手。）

序盤の、信西と頼長で孫子の解釈が真逆なのを交互に見せるところとか、夜討ちに対する摂関家兄弟の反応なんかも、それぞれの人となりみたいなものがよくわかってすごくおもしろかったです。やはり生まれというか品の良し悪しみたいなものに左右されるものなんだなーと。今回は品の悪い方が一枚上手でしたが。そして判断を誤り続ける頼長様の堕ちっぷりが最高でした。信西のあっけらかんとした腹黒さも、かえって残酷な感じでいいですね。後白河もますますクセモノ感が際立ってきたし。