平清盛(14)

たまこvs得子の構図がなくなってからというもの、どろどろ要素が足りない感じがしてたんで、昨日の摂関家(忠実、頼長)vs王家(鳥羽、得子)の滲み出るような憎悪の応酬に大満足。静かな中にも火花が散るような緊迫感がたまらないです。名優が力量を競い合っているようでもあり、見応えばっちり。やっぱりいいです、摂関家、王家パート。
そしてさらに今回は頼長さまの独壇場。彼の特異な人となりがよく表れていて、なんとも不気味ででも目が離せない・・。固唾を飲んで見守りました。実直で疑うことを知らない世間知らずの家盛を思うままに操って、容赦なくとどめを刺す・・。頼長役の方の怪演っぷり。もうハマりまくってます。
家盛も生来の人の良さ、優しさが根底にあって、だからこその跡継ぎ宣言、そしてハメられたと(Wミーニングではありません・・)悟ったときの絶望、とひじょーに説得力がありました。若干唐突に見えた、先週終わりからの清盛への反発も、きちんと納得できるように説明されてました。やっぱりいい子なんだなーと思ったところへあのラスト・・。なんとも不憫です。
で、今週の時忠。登場時と同様、ぶれることなく図々しい感じで無遠慮に言いたいこと言っては怒られてます。食えない若造って感じ。しかしセリフなしで感情を表す絶妙な表情がいいんですよー。