トゥールーズ・ロートレック展

金曜日、穴場ライブの前に「トゥールーズロートレック展」を見に三菱一号館美術館へ。
オープン2日目の平日午後だったので、あまりお客さんがいなくてとっても見やすかったです。
 
ポスターという商業的なモノを芸術作品に高めた彼の作品は、なんといっても構図が斬新、テーマが独特、色使いが(限られているにも関わらず)ものすごく効果的。街にこんな風なポスターがいっぱい飾られていた時代はなんともステキだっただろーなーと思いました。
そして彼の作品の中のショービジネスの女性たちの表情は、華やかな衣装や小道具とは裏腹に物憂げで、なんだか退廃的な感じ。それがなんとも艶っぽくて、これもまたこの時代のこういう世界の空気なのだろうなーと。
ロートレックという人の恵まれた環境にありながらの不運と波乱と退廃に満ちた人生と、その彼のオリジナリティ溢れる作品の中から滲み出すユーモアとペーソスに、なんだか思いっきり感情移入して時を忘れて見入ってしまいました。
 
とにかく展示物が豊富でボリュームがすごいです。しかも空いてたんで、ひとつの部屋にワタシ1人なんて状況が何度も。おかげで誰にも邪魔されず好きなだけ好きな作品を堪能できてとっても贅沢な時間を過ごしました。気付いたら3時間近く経ってました。三菱一号館の建物のステキさと相まって、展示内容も展示の仕方も大満足の美術展でした。
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