印象派からその先へ 吉野石膏コレクション

三菱一号館美術館へ吉野石膏コレクション展を見に行ってきました。

印象派、そしてその前後のムーブメントの名画が盛りだくさん。ルノワール、モネ、セザンヌドガゴッホマティス、ルソー、ピカソ、そしてシャガールと。これでもかと豪華な絵が並ぶ。もう終わりかなーと思うとまだまだある。とにかく豪華。まさに目の保養。モネのテムズ河のチャリングクロス橋の光り輝く美しさに絶句。ゴッホの白い花瓶のバラの筆使いに溜息。ルソーの工場のある町に感嘆、ピカソの帽子をかぶった女に興奮。

すっかり満足して、最後の2部屋へ。シャガールの部屋。…感動。シャガールの、至福と不安と畏怖と美の夢のような世界に酔う。画家の幸せな時期の作品、どん底の時期の作品、を経ての90歳を超えて描いた全てを超越したような愉しく優しく美しいカラフルなサーカスのような作品がたまらなく心に響いた。その名も「夢」。素晴らしい。素晴らしい。画家の波乱の人生の到達点。彼の生涯を思い、胸が熱くなる。この素晴らしい展覧会の締めにふさわしい。

 

カテゴリーと並びが素晴らしい、いい展覧会でした。

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