コートールド美術館展@東京都美術館

コートールド美術館展を観に行きました。開幕してすぐ、夜間だったので空いていて思う存分堪能しました。

実業家コートールド氏のコレクション。

入場してすぐにモネやらゴッホやらセザンヌやら。贅沢な空間にときめきます。その後もルノアール、マネ、ゴーギャン、スーラ、ドガモディリアーニ…巨匠の名画がこれでもかと並びます。セザンヌのカード遊びをする人々、ゴーギャンのテレリオアは息を飲む存在感。パリの当世の風俗を描いたロートレックルノワールの桟敷席、マネのフォリーベルジェールのバーの並びも秀逸。当時の熱狂のその裏の覚醒を覗き見するようでドキドキしました。本当にどれをとっても名作、なんて贅沢な空間なんだろう。そんな中、一番のお気に入りはルソーの税関。あー素晴らしかった。

展示作品数はそこまで多くないのだけど、とにかく名作だらけ。主要作品の技法や研究成果など大きなパネルで説明してるのもよかった。娯楽とアカデミックのバランスがちょうどいい、素晴らしい美術展でした。

松方コレクションでも思いましたが、私利私欲に走らず美術界や世の中への貢献を考えて、自らの審美眼によるコレクションというのが、またいいですよね。

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