「美術のゲノム 二の巻」

wowowで放送の「美術のゲノム 二の巻」をみました。
国宝級の古い美術品の、消失したり色褪せたりした部分を、現在手に入れられるヒントを頼りにデジタル復元していくというロマン溢れる知的ドキュメンタリー番組なんですが、春くらいに放送した1回目がかなりおもしろかったんで、この第2弾も楽しみにしてました。
司会のいとうせいこう氏を始め、デジタル復元師、美術系教授と出演者が軒並みいい味出してて。(女性ゲストは前回と違う方だったけど前回同様とてもコメント上手な好感持てる方でした。)
今回の3作品は、デジタル復元後にちょっと意外性というか驚きもありつつ、でも確かにわびさびだけが日本美術の特色じゃないなーと納得しました。あの“びかびか”があるからこその“わびさび”なんだというのが。
特に最後の高松塚古墳の壁画再現はちょっと感動的ですらあった。千数百年前の人々の自然哲学みたいなものがどんどん明らかになっていってさ。ちょっとロマンを感じました。その、再現され組み立てられた石室に大人達が次々と嬉々として納棺され、目を輝かせる姿にもちょっと感動しちゃいました。

HPもおもしろいので。
http://www.wowow.co.jp/documentary/genom2/