美術のゲノム~400年前にあった3Dの世界~

wowowで昨日放送の「美術のゲノム~400年前にあった3Dの世界~」。
この番組、過去3回すべて見てますが、日本美術よりも西洋美術に断然興味があるワタシにも、とても興味深く、知的好奇心をくすぐられる素晴らしい内容だったので今回も楽しみにしてました。
今回は俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のデジタル復元。扇子絵の技法に(宗達は元々俵屋という扇子屋さん)日本のアートの粋を見ました。素晴らしい感覚ですね、日本人って・・と改めて。
色鮮やかに蘇った屏風の前では、出演者のみなさんが、贅沢な空間を思う存分味わいつつ、今となっては知る由もない画家がその絵に残した真意だとか、バックグラウンドなんかまで、尽きない想像を目を輝かせて語り・・。その様子もまた、なんとも好感が持てました。もっともらしい新説?まで飛び出して、屏風を囲んでの、その場を心底満喫している感じ。きっと当時の人もこーやって、この空間を楽しんでいたのだろうなーとか思わせるほどに。しかも、最初宗達画との比較で出てきたとばかり思っていた光琳・抱一の模写にもそれぞれ興味深い考察が為されていて、面白かったです。奥深かったです。刺激されました、知的好奇心。