平清盛(23)

泣かせますよーといわんばかりのあざとい演出に、泣くもんかと身構えていましたが、忠正おじさんにすっかり泣かされました・・。そして為義。息子を思う父の優しさにまたまた涙・・(前回の義朝が殿上人にと聞いた時の微笑みもよかったですが、今回の最後の「もうよい」も良かった)。
源平の違いを強調した演出が、それぞれのこの先を暗示しているようで、おもしろかったです。それにしてもとってつけたようにその場に居合わせた西行と鬼若の必要性が最後まで謎だったのだけど。
それから、成親のタヌキっぷりが見事ですね。清盛が帰った後の表情が怖ぇー。忠通さまの腹に一物抱えた感じも相変わらずすばらしい。
信西が種明かし的に、信念のために・・みたいな善的なキャラを垣間見せるのがちょっと残念。自分は手を汚さず、冷酷で残忍で、とことん突き抜けて悪だと逆に見ていて爽快!だと思うんだけど。ちょっと中途半端な感じ。・・なんて言っててこの先、実は真っ黒みたいな大裏切りがあるとおもしろいんだけどなー。
平家会議では、2週ぶりに登場の時忠が至極まっとうなことを言ってるのに「要らぬこと言ってないで」と一蹴されちゃってるのがちょっとおもしろかった。で、そうやってあーだこーだ意見を出し合ってる一族の中で、ホントに悩み苦しんでいる清盛とか頼盛とかは何も言えずに何ともいえない表情してるのが、切ないですね。ぐっときました。