鉈切り丸 11/24マチネ

なんだかんだでまた行ってるっていうね。まぁいいのよ、観れるときに観とかないと。
というわけで今日のマチネ。2Fバルコニーからの鑑賞。これがまた思ってたよりなかなかに見やすかった。ワタシ的に、観劇中、周りの席の人の無神経な挙動に意識を持って行かれることがストレスなので、多少ステージから遠くてもこういう方が理想なのです。(以下、内容ネタバレあるかも。)
まだ多少演出の変更がありますね。なんかおもしろ部分がさらに盛られてきた感もあり。範頼的には持仏堂の場面でイトを殺さないことに、自分を納得させるかのようにつぶやくセリフがプラス。あと、蓮田村に逃げてからの、死者に囲まれる悪夢?から覚めるところで絶叫するようになってました。
あとイトさんと範頼が一緒の場面がそれぞれ丁寧に描かれていたような気がする。イトにフォーカスされていたというか、菜津子さんの見せ場らしくなったというか・・。(ワタシ的には今回菜津子さんと剛くんの母子というのがものすごくツボなんです。)
あと弁慶ね。やっぱり平泉での弁慶・義経最期に向かっていくところとそこに絡む範頼の演出がすごくいい。泰衡が2人を追い詰めるところにひらひらと登場する範頼が“イッツショータイム”的に(例のキメポーズですが)両手を開くのと同時に竹垣の幕が開き四面楚歌の弁慶が現われるところとか、そのあとの弁慶だけが、すべて範頼の企みだとわかって誰か気付けーーと叫ぶところとか、あの場で範頼がほくそ笑んでることで、そのもどかしさ、無念さが倍増するいい演出だなーと。もちろん義経を操り人形のように死へと導いていくところも。もう鳥肌立ちます。そこからなだれ込む一幕最後のキメポーズまで。ワタシ、あの辺りが一番好きかも。(あ、あと最初のタイトルバックの後、鳶が飛んでいるかのようなしぐさの範頼も好き。なんだかすでに壮絶な最期を予見させるような哀愁があって。)