ウーマンリブ vol.12 「SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER」

本多劇場ウーマンリブ「サッドソングフォーアグリードーター」観てきました。ウーマンリブ、何気に久々ですね。以下、ネタバレありです。
 
面白かったです。笑って笑って時々じーんとして。笑いの中に挟まれた“じーん”の部分のわかりやすさが、クドカン日記での震災の精神的な影響云々に繋がるのかなーとか思いました。とはいえ2時間弱、飽きる間もなく笑い続けて、最後にはなんだかわからないけど心地よい爽快感に包まれたりして。
役者がみなさん役にハマッててよかったです。ワタシ的にはボイジャー(良々)、けん坊(田辺くん)、小堀(少路くん)の3人に大満足。特にボイジャーとけん坊はなんともおいしい役でとにかくおもしろい。冒頭のボイジャー登場(&退場?)のところで、すっかり心をわしづかみにされちゃいました。あの衣装(2013年なのに。)、あの歩き方。稲庭うどん。全てがツボでした。
そしてけん坊の出オチ。さらにみつ編み(イ○ディアンって・・)。ギター&歌(「正当防衛」)。体操。田辺くん、最高ですね。クドカン演出の田辺くんは、魅力満載でもれなく面白いです。ちょっとバカで、愚直で、やたらと明るくて。しかも結構嫌なヤツ。あの絶妙に微妙な感じ。なんともいえず愚鈍な感じ・・。(いずれも褒め言葉です・・よ。)それなのに憎めないっていうね。クドカン演出ならではだと、いつも思います。
少路くんの♪違う違う、そうじゃそうじゃない・・もおもしろかったです。
翠役の彼女、舞台で初めて見ました。かわいくて清純なイメージの彼女に、あえてあぁいう役をやらせたいんだろうなってつい冷めた感じで見てしまうんですが(今作しかりメリケンサックしかり)、別にまったく悪くはないんだけど、彼女じゃなくてもいいよなーって感じですかね。
物語の最後に翠があぁなる結末ってのはふーんって感じだったけど、(といいつつ、ずっと涙が出そうでした。)その後の犬吠さんの「トモダチの娘が・・」って最後の台詞でいろんなもの、すっとびました。あっさりすっきり終了で、ああいう結末なのになぜか後味がよい。観劇後はなんだか晴れやかな気持ちになりました。DVD、出たら買おうっと。いや、その前にwowowで放送しないかな?(キ○ガイのくだりで連発の石原XXXの部分は無理か。)