「バス男」を明け方に見る

昨夜かなり深い時間、そろそろ寝ようと思っていたのに、テレ東で映画「バス男」放送していたのをちらっと見てしまい、見るつもりなかったのだけど、あのユルさに結局最後まで見てしまった。夜が明けてました。
以前見たときに、特別に面白いわけじゃないのになんだか気になる映画だなーと思ってDVD買おっかなーとか思ったくらいだったので(結局買ってないけど)。
主人公ナポレオンを始めとするオタク達の描写がリアルで、アメリカの青春映画に昔からありがちなシチュエーションだけど、オタクが市民権を得ているという時代が反映されているのだなー。ナポレオンも彼の周りの人たちもオタクだけど決していじめにあったり女の子に全く相手にされないというわけではなくて、うまく共存してるんです、自分の好きな世界観で生きてるんです。その辺がリアルだし、暑苦しい青春映画にならなくてよかった。しかも映画自体はマニアックなわけじゃなく、その辺りのバランスが絶妙。
オタクの周りにオタクが集まってなんとなく力を合わせてる感じとか、素直じゃないけどわかりやすい言動とか、見ていてなぜか微笑ましかったり。最後のナポレオンのジャミロクワイのCanned Heatにのせてのフルダンスシーンとか、他の映画じゃあり得ないシーンだと思うけど、でもなぜか見入っちゃうんです。上手いんだか下手なんだか、笑わせたいのか感動させたいのか、ジャミロクワイという選曲にしても、なにもかもが微妙で脱力で、でもなんだかいいなーと。

それにしても「電車男」全盛時代にオタク主役の映画と言うだけで名づけられたこのタイトルは今にして思えばまったく意味不明・・。