マリーアントワネット

年末年始にwowowでいろいろ映画やってまして、録画しておいた内のひとつ、「マリーアントワネット」を見ました。キルスティンダンスト、結構好きです。見た目のアクの強さと演技力で同年代の他の女優サンとはちょっと違う雰囲気だし。
この映画は、ストーリー云々ではなく、映像と音楽に魅せられます。キレイでポップでテンポのよい映像に結構わくわくして見続けちゃいました。衣装や家具や食べ物なんかがひたすらキレイで見てるだけで楽しい豪華なPVみたいな感じ。そーゆーの狙ってる映画なんでしょうね。
最初の内は、無邪気で奔放な世間知らずのオーストリア娘が、どうして名だたる悪女へと変貌していったのか興味津々で見てましたが、いつのまにかそーゆーもんだと(popな映像と音楽の妙を楽しむ映画だと)自然と切り替えて楽しんでました。そーゆー意味ではアリです、この映画。なんか楽しいもん。
マリーは愛されたくて愛されたくて満たされない現状に耐えられなくて贅沢に走ったっていう見解で、イマドキの女の人が抱えてるような悩みや悲しみなんかと同じようなことに悩み苦しみする姿を描き出しているので悪女というよりは結構感情移入しやすい。時代背景だけ借りた現代の恋愛映画のような。
しかも前半はとにかくストーリーがあってないような感じなのでイキオイで楽しめます。しかしそこで終わらないで後半になってなんとか話を終わらせようと(生涯を最後まで描こうと)してるから急激に魅力がなくなっていく感じがするんだけど。マリーや一家が堕ちていくさまが淡々と事実の羅列だけで、心情がまったく伝わらなかったので急においてけぼりくらった感じがするし。前半の感じだけで最後までいけたらおもしろかったのになーとちょっと残念。でも決してつまらなかったわけではないけどさ。