「ディパーテッド」

わうわうの番組表で見て、そーいえばこの映画みたいと思ってたのに見てなかったことを思い出して、録画しまして。それを昨日深夜に見ました。
基本アジア映画に興味がないので「インファナルアフェア」は見てません。なので新鮮な気持ちで。
主要人物の設定やそれぞれの背景とか、映画の根幹の部分がすごくおもしろい。複雑になりそうなそれぞれの設定を観客に伝えるタイミングがうまいと思った。ひっぱりすぎずわかりやすく。そのおかげで主役2人がどちらもネズミであることに気付かされてからぐいぐいと物語に惹きこまれていった感じ。コステロが捕まって善(警察)が勝つという予定調和で終わるだろうと思っていたら、裏切りや保身や誤解の末、次々と主要人物が殺されていく展開に、後半に入っても勢いは止まらず、最後まで意外性の連続で見続けました。もともとこーゆーアクション系?ハードボイルド系?はあんまり見ないんだけど、ストーリー自体に勢いがあって、予期できない展開が結構楽しめました。ところどころちょっと首を傾げたくなるような粗が見えたりするのは、原作を無理矢理どーにかしてるからなのかなとか思いながら。(あの女医と主役2人の絡みはハリウッドっぽいなーとか思ったんですが、オリジナルの方はどーなんすかね?)
それにしてもスコセッシ監督以下、豪華な俳優陣だ。
ワタシ的にはマークウォールバーグが好きなんで、彼を中心に見てました。あーゆー嫌味な役って珍しい気がするんだけど結構似合ってました(最初、ケビンベーコンかと思ってしまった・・)。実は最後ちょっと痛快な気分がしたのは、ワタシがマーク好きだからだろうな。
あとはマーティンシーンがあんな風に殺されちゃうとは・・とちょっと驚き。
そして主役の2人は悪くはないけど、マットデイモンはただの嫌味なエリートにしか見えなかったなー(影の部分が感じられないし、凄みにも欠ける・・というか)。ディカプリオは結構合ってたんだけど、女医が放っておけないと思っちゃうような悲壮感が足りない、そして色気もない・・気がするのが残念(あくまでもワタシの主観ですが)。とはいえ、かなり面白かったです。オリジナルの方も見てみようかなーとか思うほどに。