「キャバレー」観たでー

本日「キャバレー」のマチネ、行ってきました。
今日の席、1階の前から数列目なのは良かったのだけど、なんと壁際の見切れ席。しかも結構スピーカーが張り出していて、2つある階段の片方は見えなかったよ。ちょっとヒドイ。
ワタシ的には、基本ミュージカル(特に日本での)は興味ナスなのだけど、松尾さん演出&ステキな出演者に惹かれての参加。なので「キャバレー」は映画もオリジナルの舞台も観たことなかったのでほぼ知識ゼロ。連れも同じく。な状態でした。
で、以下ネタバレ。

まず全体的な感想を(辛めに)言っちゃえば、可もなく不可もなく。つまんないわけじゃないけど。
部分的には楽しく惹きこまれる要素もいっぱいあった。俳優さんがみんな役にハマってるし。
特に印象に残った人々を。まず秋山ナツコさんがすごいなーと思った。一番圧倒されました。なんでもできるのね、あのヒト。もうほんとに年増女にしか見えませんでした(褒め言葉)。そしてMCのサダヲ氏。良くも悪くも彼がその日の空気というか出来を左右するんだろーなーという要の役どころ。彼ならではな感じはしました、良くも悪くも。キライじゃないです、いいと思います。ワタシ的意見を言うともうちょっと胡散臭い(悪い)匂いがする方が全体的にもっと妖しいというか淫靡な感じもプラスされたのではと思ったり。ちょっと健全すぎませんか??全体的にもっと悪趣味なぐらいにこてこてだったらなー。せっかく松尾さんなのにとか思ったり。あとは、紙ちゃんが非常に似合ってて。歌は少なかったけど(それでよいのかも)。星野源さんもちょいちょい出てきてサダヲ氏とのちびっこ二人のツーショットがなんだかほのぼの。あ、蝉さんも超お似合いでした、ドイツ人。
残念なのは、キャバレーでの歌のシーン。もっと観ている人を圧倒するような強烈に派手派手けばけばだったらなーと思った。なんか微妙に地味だったり、パンチが足りなかったり(歌い手の力量か)。他のシーンとあまり変わりが無い気が・・。現実と虚構の世界の差を見せて欲しかった。それで、サリーが結局は夢の世界を選ぶラストにも説得力が出ると思うんだけど。
最後の電車のシーンから過去シーン回想→キャバレー→総出演のところぐらいの豪華さがすべてのキャバレーシーンにあったらめりはりついて、観てるこっちも幻想の世界に入っていけたかも。
でももしかすると、席の問題が大きいのかも。スタンディングオベーションしてる人もいたし。ほら、ライブもお芝居もやる方もだけど観る方のコンディションだって重要だからさ。もしかして真ん中でちゃんと見たらきらきらきれいな世界に圧倒されるのかも。ワタシの席からじゃなんだか隙間から覗いてるみたいな気分だったしさ。
ちなみに、期待していたIZOの本チラシはまだでした。仕方がないので前にももらった仮チラシ(濡れ犬の)をまたもらってきたよ。