I SHOT ANDY WARHOLE

wowowで放送したのを見ました。
面白かったです。
アンディという人の作品のみならず、その生き方までもが、人々の興味や憧れの対象となり。彼は、暗い影を払拭しようとするあの時代のアメリカに生まれてくるべくして生まれてきた人で。それに対してヴァレリーはあの時代には早すぎた思想を持った人だったのかもしれないと。それこそが彼女の不幸であり、同時に生きる意味でもあったのだろうかと。
ちょっと昔のあの頃のアメリカという国の時代背景と、そこに現れた新しいカルチャーと、新しい形のカリスマと、更にそこにも本当の自分の居場所を見出せず、ひたすらにそれを求め続けた一人の女性と。興味深く見ました。あっという間でした。
ヴァレリー役のリリ・テイラー。こういうエキセントリックな役がホントによく似合います。ワタシ的には「アリゾナドリーム」のフェイダナウェイの義娘役が強烈に印象に残ってるんですけど、このヴァレリー役もすごくよかった。彼女だからこそ、この役に説得力がありました。
実は、この映画、若き日のエドアルドバレリーニが出ていると聞いて見たのですが、それ以上に映画としてすごく面白かった。
ちなみにエドは、ほんの一瞬出てくるヴァレリー大学時代の新聞部の仲間の一人でした・・。初見ではわからなくて後で見直しちゃった。アイビールックで正統派学生という感じ。(大学時代からヴァレリーの異端な感じが見事に一瞬にしてわかるシーンです。)