ブエノスアイレス午前零時 11/29 ソワレ
幻想と色気と静寂と喧騒の混濁した世界、胸騒ぎのような心地よさのような空気に身を委ねました。
雪深い新潟、そして灼熱のブエノスアイレス、この交錯の仕方が秀逸です。はっきりとした境界がなく、どちらかに食い込みつつ一瞬にして時空を超える演出に、いちいち鳥肌が立ちます。
なにより脚本がすばらしいです。現在の新潟と過去のブエノスアイレスのリンクの仕方が絶妙。蓬莱氏ってホント、すごいですね。
現在のシーンは基本的派手さはなく、静けさの中淡々と過ぎていく感じ。特に1幕ではそういうシーンが時に冗長に感じたりもしたのだけど、だからこそ最終的にマリアの想いとか、カザマの変化とか、静かな中に燃え上がるモノが効いてくるのかなー。最後のタンゴは息を飲んで見入ってしまいます。剛くんは、静かに、でも心の底でフツフツと燻るものを抱えた男を好演。彼の焦燥や諦観にシンパシーを感じるというか。そしてカザマもニコラスも、とにかく男前。というか色男。
あと千葉さん、いいっすなー。あの貫禄と色気。この人が出てくると空気がピリッとする感じ。なにやってもかっこいい。
あと千葉さん、いいっすなー。あの貫禄と色気。この人が出てくると空気がピリッとする感じ。なにやってもかっこいい。