平清盛(44)

おもしろーーーい。壮絶な展開です。特に重盛死後、清盛が怒りにまかせての治承三年の政変、そしてついに頂点にのぼり詰めるという息をつかせぬ展開にわくわくしました。幽閉された後白河の不敵な表情と、「いかがですか?そこからの眺めは・・」のリフレインが思わせぶりでなんとも次回が楽しみになる終わり方。
今回は重盛最期でしたが、どうやらワタシ的にはあの方の熱演があまりハマらないので、その辺りでちょっと中だるみ。しかし、後白河の鬼畜ぶりと哀愁のある狂気がすばらしかった。そしてこれまでやや微妙だった祇園女御(霊?)が今回は効果的。あの人間離れした感じが、現実のものではないのだなーと思わせ、さらにラストのリフレインも彼女のセリフだからこそのある種の不気味さというか諦観というか、複雑な味になりました。
あと、若き日の後白河と清盛と清太の双六が、この期に及んで意味を持ってくるってのが・・。伏線の回収が、ちょっとあざといと思いながらもじーーんときてしまった。この大河は50話全話を持って一つの壮大な物語なのだと、改めてずっと見てきた人を楽しませるなーと、感心しました。(初期から張り続けた伏線と、史実として伝わるエピソードを巧みに絡める手腕がすばらしい。)
そして今週の時忠。基房様への強めの物言いと、常に冷静な、思慮深げな表情がステキです。加齢を表現してか、ここのところ髪の毛がすっきりしていて精悍さを増してかっこいい!のです。