生誕100年 岡本太郎展

岡本太郎展を見に、東京国立近代美術館へ。まだ時間短縮営業中だったせいか、人出もそれほどでもなく日曜だけどゆっくり見られました。
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入ってすぐに何体ものオブジェがお出迎え。どれも生き生きとして、はち切れんばかりの力強さに満ち満ちて、見ているだけのこっちも早速テンション上がります。
展示は時系列に絵画を中心として並んでいるのだけど、どの作品もとにかくエネルギッシュで躍動感に溢れていて。近くでそーっとというよりは少し遠目で全体を、絵から飛び出してくるパワーを、感じたくなるのです。昔から何度も書いてますがワタシ的に岡本太郎上田現の思想に共通のモノを勝手に感じ取っているので今日は現ちゃんを聴きながら太郎の絵を鑑賞。なんて贅沢。「森の掟」を聴きながら「森の掟」を見る・・。なんつーか、至福のひととき。
絵画だけでなく、合間合間に太郎氏が出演したTV番組の映像だったり(思わず笑っちゃうような演出なのだけど、今見ると本当に彼は彼を取り巻く多くのものと戦っていたのだなーと。)、太郎氏が撮った写真だったり(ただ土偶を撮っただけの写真なのになぜかそれは太郎氏の目線というか、フィルターがかかって、彼の感性を存分に映し出した写真だったりするのがおもしろい。)、“坐ることを拒否する椅子”に座って絵を鑑賞できたり、おみくじのように太郎氏の言葉を頂戴することができたり、遊び心たっぷりの、それはそれは居心地のいい太郎氏らしい空間なのでした。飽きることなくいつまでも居たくなる感じの。もう一回行きたいなーと思うほどの。
そして、最後の壁一面に書かれた太郎氏の信念といえる言葉の数々が、今、まさにこの時代にものすごく必要なものであると再確認。今のこの窮地に立たされた日本人に語りかけられている言葉だなーと。重く、熱く、そして力強く心に響きました。ものすごく素晴らしい展覧会でした。見終わった後に楽しさと力と希望と、そして自分に課せられた使命みたいなものが漲ってくる、愛とエネルギーに溢れた展覧会でした。ぜひ多くの(しょぼくれた)人に見て欲しい。今こそこういう力が必要なんだなーと前向きになれることうけあい。(「TAROの塔」、かなりリンクしてるので、予習復習するとドラマも展覧会もより楽しめると思う。)
イメージ 2最近の美術展ではおなじみの海洋堂フィギュア。「河童」と「手-赤」。狙ったのが出なくて河童2個ゲット・・。でもかわいいから満足です。