「ハードエイト」を観た

わうわうっていいね。今度はPTAのデビュー作「ハードエイト」放送してましたよ。やるな、わうわう。
ここ数年、ワタシの一番のお気に入り監督はPTAことポールトーマスアンダーソンなんです。30歳代半ばの若手で長編は4作しか撮っていないにも関わらず、その天才ぶりを思う存分発揮しているんですよ。・・と、ワタシは思う。天才だね。彼は。新作が楽しみだ・・とか言いつつ、観たことなかったんです、「ハードエイト」。勝手にDVD化されてないとばっかり思ってたんで(さっきamazonでチェックしてその存在を知りました。未公開でDVDのみだったのね。勘違い)。ワタシがPTAに目覚めたのは「ブギーナイツ」。以来「マグノリア」も「パンチドランクラブ」も確実にワタシのフェイバリット映画best30(微妙・・)に入ってます。
で、今回わうわう放送を楽しみにしてました。
キャストがすでに今のPTA映画常連さんたちですね。それぞれクセのあるキャラクターを見事に演じていてそれだけで楽しめる。淡々としつつ、どこかミステリアスな感じの空気感に引き込まれる。ラスト近くの展開も、それまでまったく匂わせてなかっただけに意外性があるし、その後の主人公シドの、その終結の仕方もよかった。
今のPTA作品に比べるとちょっとテイストは違う部分はあるけど、やっぱり彼ならではの色というか、今につながる片鱗みたいなものがそこかしこにちらついているなーと思った。
フシギな後味の(決して悪くないんです)映画でした。