「シェイプ・オブ・ウォーター」

出来たばかりのtohoシネマズ日比谷にて、「シェイプ・オブ・ウォーター」見てきました。以下、ネタバレあるかも。
大人の鑑賞に耐えうる良質なファンタジー。ストーリーは至極単純、どこかで見覚えのあるお伽話のよう。良い人はどこまでも良く、悪い人はとことん悪く、わかりやすい。
冒頭から流れるように美しく軽やかなシーンが続き、あっという間に惹きこまれる。中だるみ一切なし、飽きる間も無くラストを迎える監督の手腕に感心。数々の往年の名作をギュッと詰め込んだようで、しかし同時にオリジナリティも感じる。
主人公周りの人たちのとことん良い人ぶりに癒され、悪者の最後に溜飲が下がり、2人の未来にお伽話的希望を感じる。
現代の(舞台は現代ではないけれど)生活に追われ、虚無や孤独を感じる人たちには、じわーーっと沁みるファンタジーでした。アカデミー賞、なるほどなーという感じです。(とは言え、わたし的にはスリービルボードの方が好き。)