すべての四月のために 1113 @東京芸術劇場

「すべての四月のために」観てきました。とりあえず初見で感じたことを。以下、ネタバレあるかも。

深刻な状況下で、明るく前を向いて生きる家族の物語。どんなつらくても悲しくても時は過ぎ、またあたたかい春が来る。真理なり。まさに今の時代に必要なメッセージをわかりやすーく訴えている希望に満ちたあたたかい舞台でした。
今回の出演者、剛くんと公園くんと、お父さんお母さんと長女くらいしか知らなかったのですが、姉妹の中では三女と四女がお上手でした。口跡も良くキャラも立ってた。とくに四女。見た目で勝手に子供だと思ってたんで、ドスの効いた声にビックリしましたが、退場の場面までは笑いも泣きも四女が全体をリードしていた感じ。(逆に次女はわたし的には微妙・・)
そして公園くんはあのゆるい空気をピリッとさせる佇まいで、存在感ありました。剛くんは、萬石として家族の中にいるときの異質感が、見ていてなんとも居心地の悪い感じ。最後に孫萬吉としておばあちゃん(とおじいちゃん)と一緒にいるときの安心感を見て、あぁあの居心地の悪さは血だったのだと。血のつながった一家に混じる異物の感じがなんだかもやもやしてたんだなーと納得。ねらってやってるとしたら、すごい。
わたし的には、大好きな剛くんと公園くんが序盤で大声張り上げて牽制し合うシーンでテンションあがりました。