「グランド・ブダペスト・ホテル」

なんとなく忙しい。いつの間にか6月です。更新も怠りがちです。
そんな中、楽しみにしていたウェスアンダーソン監督の最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」見てきました。(以下、ネタバレあるかも)
とってもハイセンスで、鮮やかな、大人のおとぎ話といった感じ。ファンタジックで、ノスタルジックで。ストーリーの転がる先に、ちょっとだけ社会派テイストも感じつつ、でもやはりくすっと笑ってしまう。どのシーンも砂糖菓子のように繊細でかわいらしい。ウェス作品ならではのクセの強い豪華出演陣も、彼の世界で生き生きと存在し、悪い人も怖い人も、やはりおとぎ話の中の登場人物のようで、なぜか憎めない。(それにしても、ウィレム・デフォーのはじけっぷりが素晴らしい。)若き日のゼロとグスタフの、徐々に深まる関係性がたまらない。
2時間弱、この世界観にどっぷり浸り、あぁ幸せ。こころゆくまで楽しめました。
 
なんとなく、これまでのウェス作品とはいい意味でちょっと違う感じもして。今後の作風に繋がっていくのかなーなんて気もします。
 
イメージ 1