大江戸りびんぐでっど

銀座東劇にてシネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」鑑賞。(以下、ネタバレあるかも)
宮藤官九郎作・演出で歌舞伎座さよなら公演の一演目として上演された、賛否いろいろのアレです。
存鼻(ぞんび)やら死神やらが登場し、さらには賃金の低い派遣に仕事取られてって現代風刺もありつつ、クドカン節炸裂の、でも意外としっかり歌舞伎っぽさもあり(しかし見得を切ったりというのはほぼない。)、見応えばっちり。楽しめました。途中若干の中だるみは感じるものの、常に盛り上がり、笑い、おどろき、時に真理を突いている、ぞんびなのに。半ちゃんが実は・・というシックスセンス的なところも、ベタながら鳥肌立ちました。
何より演者がノリッノリでこっちまで楽しくなります。しかも主役ばりの豪華役者が次から次へと登場する贅沢。(特に三津五郎さんのゾンビっぷりすばらしかった。)見ていてわくわくしました。

いや、確かに。何も知らずに歌舞伎座サヨナラ公演を見にきた往年の歌舞伎ファンは度肝を抜かれたことでしょう(上演当時、途中で帰る方がいらっしゃったとクドカンが文春コラムに書いていた)。しかし歌舞伎とは本来その時代時代の新しいものを取り入れて常に観客を驚かせてきたものであるのだから、そういうスピリットが感じられる意欲作であるということは、それだけでもクドカンが関わった意味があるなーと。
なんて、クドカンファンのワタシとしてはヒジョーに楽しめました。冒頭の亀蔵くさやがイルカだったところから笑いっぱなしだったんですけどね。
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一緒に写真撮れるスポット。♪派遣だ派遣だ俺たちゃ派遣だ 死んでる以外はお前と同じ~・・のポーズね。
 
ちなみに東劇は1日1回の1週間上映だからか、結構な混雑具合。しかも年齢層が高い。フツーに歌舞伎見る層っぽい。でも会場爆笑でしたよ。ちょっとあちらこちらからお連れさんに解説してる声が大きかったり、途中トイレに立つ人がいたりはしましたが。