夜中に犬に起こった奇妙な事件 2回目・・

キャパも少ないし、チケットとれないだろーなーとビビり過ぎ(いつものことですが)、あちこちのプレオーダーに手を出しまくった結果、2階最後列コレクターと化した今回。SePTはどの席でもよく見えるから・・と自分をなぐさめていましたが、やはり一度は近い席で見たい!と当日券で本日も行ってしまいました。(運良く、昨日開始すぐに電話がつながったんで前方の席でした。)
それで、思いました。ワタシこの作品がすごい好きかも、と。今までワタシ的に剛くん舞台No1はダントツで「血は立ったまま・・」だったのですが、もしかして超えたかも・・、と。(以下、ネタバレ)
 
あの、全体に流れるさわやかな風。あの正体はなんなんだろう。見終わった後の爽快感。至福感。
特にあの宇宙飛行士になる!のくだりが言い様もなくすばらしい。何よりもみずみずしく、キラキラと輝いて果てしなく広がる彼の世界で自由に飛び回る幸人。彼の世界はこんなにも豊かでこんなにも美しく希望に満ち溢れてる。静かに感動の波が広がってくる。あぁいいシーンだ。(その空想の最後に、打ちひしがれた父をちらっと気にしたりしてるんですね。今日前方の席で気付きました。)
あと、2幕の幸人が東京へ向かうところで、動けなくなるたびに先生や父の言葉に励まされるシーン。右左右左・・のところと、電車が来る、止まる・・のところ。あの人たちの想いは、確かに幸人の中に届いているんだ。そして幸人にとってホントに必要なときに助けてくれる人なんだ。ピアノの伴奏と相まって、ワタシはあそこで涙が出るんです。思い出してもじーんとしちゃう。
そして、そんなこんなで希望の見える終わり方・・、のあとのカーテンコール。あの幸人が、彼のことを好きなみんなを引き連れて、あんなに堂々と大好きな数学の問題の説き方をどーだ!とばかりに説明する。あれ、たまらない終わり方ですね。たぶんワタシは多くの剛くんファンとは違うタイプのファンですが、あのカーテンコールがホントに素晴らしい、この幸人の希望に満ちた物語のラストにふさわしいとしみじみ思います。
 
(ほんとは、役者たちが動き回って場面を転換させていく見せ方とか、おかげで一切集中途切れずに見られることとか、伴奏のピアノのやさしい音の効果とか、書きたいこといっぱいあるのに、感動に逆らえず、連日同じようなこと書いてますが。)
この素晴らしい舞台が映像ででも残ればいいんだけど、望みは薄そうだなーと、始まったばかりなのに、終わる日の寂しさを思ってしまう・・・。それほどに素晴らしい、と久々に思いました。
(それにしても、近くで見た剛くんは頬がげっそり・・でした、先は長いのに。)