とゆーわけで「マシーン日記」を見た

すごい。お、おもしろい。深夜に見始めて、一度見終わって、また最初から見てしまった。
それからというもの、毎晩夜中になるとつい見ちゃう。

壊れて直すことができないマシーンの如き人間達。皮肉にも壊れた機械を修理することを生業として。
愛とは呼べない歪んだ感情の結びつきで家族という単位となり、
閉鎖的な空間で日々繰り返される異常な生活。それを自分の居場所と受け入れている。
つながれた鎖のように続いていく緊張感の中、人間の行き過ぎた狂気の残酷さや、
狂気の沙汰ゆえに垣間見せるおかしさが、何だかリアルでぞっとするような。
とにかく役者4人それぞれの芝居がすごいです。
ほとんど場面が変わらないので、4人の芝居であの異様な世界を表現しきっている感じ。
暑すぎる真夏の閉鎖された空間の空気感がどのシーンからも伝わってくる。

で。剛くん。
上手。さすがとしか言いようがない。彼は曲者だわ。かなり圧倒されました。この役ものっすごくハマッてる。
あんなにエキセントリックな役なのにいとおしく感じてしまうのは彼の力ですね。
ただの変な人じゃなく、深みがあるから。こまやかな表情?目かなー?彼の目は憂いを帯びていて、なんかいいな。あと声もね。
それとゴハン食べてるシーンとか、いちいち色っぽい。んー。恐るべし、もりたごう。
これまでに見た剛くん出演作のなかで一番好きだ、多分。
私的には、剛くんはどちらかというとどこか繊細で切なさがのぞく感じの、イノセントな役が似合うのかなと思っていたのだけど(ヴィンセント ギャロとかイメージ重なってるんですが)、こういうクレイジーな役も似合うな。
もっと突きつめて、「カリフォルニア」のBピットのような冷酷で何を考えているのかわからないような役とかも見てみたい気がする。