空ばかり見ていた 3/30マチネ

「空ばかり見ていた」、昨日のマチネ観てきました。わたし的ラスト。都合4回観劇。というわけで、なんとなく総括。
初見で感じた諸々が意外としっくりくるかなーと。そう考えると一見難解そうに思えてテーマは意外とシンプルなのかな。
事実そのものよりも人の想いの中にあるそれこそがその人にとっての事実である。自他を含め、人の感情やら思い出やらのフィルターを通してある意味事実を捻じ曲げて、でもそれがその人には事実なのであって。現代社会にも通じる政治的思想やら宗教やらヘイトやら正義や大義を掲げてもそれはいつの間にか自分に都合の良い形に捻じ曲げられているかもしれない。気付いてか気付かなくてか、それを信じてそのために人を傷つけることも厭わず。なぜならその人にとっての正義であるから。そしてそれを上手いこと利用する巨大な存在があり、ふと我に返ると何と戦っているのかわからなくなる・・・。現代社会のあれにもそれにも当てはまる気がしてうすら寒くなります。
役者陣は達者な人が多くてストレスが少ない。会話の妙で集中途切れず惹きこまれる。今回はPG、主催とも先行の席が非常に良くて、毎回よーく見えたというのもあり。
そんな感じでなかなかに見応えのあるおもしろい作品でした。
そしてわたしの勝手な思い込みで、岩松・ケラ・松尾三氏は役者剛くんにすごく興味がありそうだけど、ある理由で舞台での起用はないんじゃないかなーと思ってたんで、今回はなんだか嬉しい誤算でした。だったら松尾ちゃん作品の剛くんも見てみたい、という新たな欲が。

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