空ばかり見ていた 初日

コクーンにて「空ばかり見ていた」観てきました。初日です。しかも前方センターの良席です。
何年ぶりかの岩松作品。岩松作品は難解ではあるが、上品な小説のような面白さが魅力だと思います。ただし真剣に観てないとなかなか腑に落ちるところまで辿り着けない。
そんなわけで以下今回の感想。

おもしろい!好きです。一見難解ですが、解釈の糸口が諸々用意されていて(正解でなくても)色々思い巡らすのが楽しい。心理劇、会話劇で、くせのある登場人物それぞれの言動でいちいち腹に一物あるように思えてきて、疑心暗鬼というか、なにか裏があるのでは?とうがった目で見てしまう。
結局のところ、事実や現実よりも人の思うその想いの中にあるものこそが真実であるのだということなのかなーと思いました。都合のいいように折り曲げられたものだとしてもその人にはそれこそが真実なのであって、人はそうやって折り合いをつけて生きるのだなーと。そしてリンを襲ったのはあの人だってことなんだろーなー…などと勝手に解釈。
とにかく役者たちが達者でおもしろい。剛くんは意外とこういう役珍しいのでは?という感じのキャラ。(真っ白でも真っ黒でもない、ある意味等身大の役はこれまでの舞台ではあまりない気が。)
というのが初見の感想。まだあと数回観る予定なので自分の感想がとう変わるのか楽しみです。

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