男と女の観覧車

ウディアレン最新作「男と女の観覧車」見ました。以下、ネタバレあるかも。

軽妙洒脱、安心のアレンブランド。面白かったです。アレンらしい色恋の果ての悲劇、周りから見たら喜劇。レトロ感溢れる街並みとファッションと音楽。いい大人のバカげた恋の顛末を高みの見物できるのが、ここ最近のアレン作品の醍醐味。今作はまさに、それです。派手な展開があるわけじゃなし、爆笑号泣があるわけじゃない。暇な午後、なんとなーく見るのにはうってつけ。なんとも至福。
ケイト・ウィンスレットの嫉妬、狂気に満ちたこんなはずじゃなかった的ギスギス感が最高。ジム・ベルーシの底辺ぽくもなんだか憎めないキャラもよかった。それぞれが結構デリケートな関係なのにみんな言いたいことどんどん言っちゃう辺りは羨ましさすら感じたんですけどね。あれでもストレス溜まるのか。