コードネーム U.N.C.L.E.

ガイリッチーの新作「コードネーム U.N.C.L.E.」観ました。（ネタバレあるかも）

出演者もストーリーも事前情報一切なしの状態で、ただガイリッチーの新作ということで見に行きました。

なので、見終わってからネットで見てオリジナルは60年代のTVドラマシリーズということを知ってなるほどーと。

スタイリッシュでスピーディ。往年のスパイムービーを踏襲した娯楽作品。冷戦時代の米ソの探り合い、無理矢理組まされた噛みあわないバディの凸凹感と、それぞれの思惑、徐々に芽生える友情の図式。裏切り、どんでん返し。オシャレなファッション、見目麗しいキャスト。どれも安定安心の既視感。

ガイリッチー、今はこういうストレートにオシャレ感のあるわかりやすい作品を取りたいのかなと思いましたが、なるほど往年のオシャレスパイドラマ（映画）に寄せて寄せて作ったんですね。

ワタシの中ではガイリッチーといえば「ロックストック・・」や「スナッチ」の、置いてけぼり上等のあのガチャガチャした疾走感、チープでトリッキーな展開が魅力だったんだけど。駄作と言われても「リボルバー」も「ロックンローラ」も好きだったんですけどね。

今作で、あぁこの人はすっかり人気映画「シャーロックホームズ」のガイリッチーなんだなーと思わされました。

いや、おもしろかったんですけどね。最後の船上でのネタばらし的顛末なんてガイリッチーぽくてよかったんですけどね。外ではボートで大乱闘の中、トラックの中で優雅にワインと食事と音楽のシーン、そして一転してバディを助けに行くシーンとか、すごく印象的だったんですけどね。

いかんせん、長い物に巻かれる感じが気になっちゃうんですよねー。

おそらく続編もあるだろうし、あったらあったで見ちゃうだろうし。その程度には楽しめたんですけどね。我ながら捻くれてるなーと思うけどちょっとそこが惜しかったかな。

ヒュー・グラント、老けましたねー。最初誰だかわからなかった。枯れた感じでいいけど。