六本木歌舞伎 「地球投五郎宇宙荒事」

EXシアターで六本木歌舞伎を観てきました。宮藤官九郎作、三池崇史演出です。これまでのクドカン歌舞伎作品を見るにつけ、クドカンと歌舞伎って結構相性いいと思うんです。なのでかなり期待してました。 （以下、ネタバレあり。）

エイリアン、スターウォーズ、ガンダム等々てんこ盛り。且つ歌舞伎基礎講座みたいないいとこ取りしつつ。ストーリー的にはシンプルですがはちゃめちゃな装飾をしまくった感じ。
1幕、冒頭の楽屋シーン、エビ・獅童の悪ノリと清史郎くんの可愛らしさ。いきなり爆笑に次ぐ爆笑。本編には入ってからも、駄足米太夫(だーしべーだゆー)だの、与駄(よーだ)だの、三味線でのダースベーダーのテーマだの、いちいち大笑い。この後どんだけ面白くなるのかと期待しまくりました。
そのせいか、2幕はちょっと間延びした感じで実はちょっと退屈しちゃいました。おもしろいんだけどなんていうか、浅いというか、ちょくちょくなんだか物足りない感じが・・。
あんだけめちゃめちゃ盛っといて、1番面白かったのは各幕冒頭の楽屋シーンだったりして。で、とにかく清史郎くんがいて良かった。彼に大分助けられたなーと。(ワタシ、基本子役が苦手なんですが、彼はほんとに達者ですね。コメディ得意そうだし。)
いや、全体的には面白かったんですけどね。客席かなり爆笑してたし。ただちょっと期待しすぎちゃったもんで。

EXシアターで観劇は初めてでしたがものすごい見やすい。椅子が可動式だからその組み方にもよるだろうけど、珍しくストレスフリー。トイレもたくさんあるし。ただ歌舞伎の客層でよくある上演中のおしゃべりがものすごかった。これはストレス。そういうもんなのかもしれないけど。