ヴァロットン展 冷たい炎の画家

楽しみにしていたヴァロットン展を見に、三菱一号館美術館へ。

それほどメジャーでないこの画家、日本初の回顧展だそうです。ワタシ的には彼の作品といえば、新聞に載ってる風刺漫画のようなコミカルな木版画というイメージだったのですが、今回の展覧会では油彩画もたくさん。しかも木版画の可愛らしい感じにくらべて、油彩画の艶っぽさったら。気だるく妖しい空気の、どこか胸騒ぎを起こさせるような。暗い重い色調もその一因なのかな。暗い赤をバックにした娼館の絵とかも多く、覗いちゃいけないものを覗いているような、ゾクゾクドキドキする感じになりました。
とはいえ、ワタシはやっぱり版画作品が好き。
なかなかお目にかかれないであろう作品が一気に見られる、素敵な企画展でした。
ヴァロットン展限定、18ヶ月カレンダーという秀逸なグッズを発見。購入しました。