ねずみの三銃士 第三回企画公演 「万獣こわい」

PARCO劇場にて、「万獣こわい」本日ソワレ観てきました。(以下、ネタバレあり)
 
鈍獣」「印獣」ときて、「万獣」。楽しみにしてました。しかも今日の席は最前列。このシリーズの恐怖の衝撃を味わうにはもってこいの席です。超期待してました。
冒頭の落語家(小松さん)と弟子たち(三銃士)。ナルシさん扮する一角のケダモノ?怪獣?が妙にかわいい。
本筋始まってからは結構緊迫というか、ドキーーンとするシーンが続く。特にワタシの席は、カフェのドアに近かったので、ドアがバーンと開いたり、物音がするたびに飛び上がるような恐怖感に襲われました。ぞーっと鳥肌立つ感じ。怖ーい。しかし合間合間に爆笑が差し込まれて、忙しい。特に一幕はげらげら笑うところが多かった、そしてドッキリするところも多かった。
2幕に入って、そういう異常な生活に慣れる面々と、抗うべくもがく妻の苦いシーンの連続に、笑いも、ドッキリするような恐怖も少な目になり、ちょっと息苦しい感じ。そんなよどんだ空気の中、この物語がなぜ「まんじゅうこわい」なのかが判明。ここでぞわぁぁぁーーっと鳥肌。さすがクドカン。どこかで聞いたことのあるニュースを彷彿とさせ、マインドコントロール・・という方向へ行きつつあるところで、まんじゅうこわいと結びつくわけですよ。トキヨちゃん、こわい・・となるわけですよ。ぞぞぞぞーー・・。
で、夫の体裁を保つため云々のくだりとか、なだれ込むようにこのシリーズいつもの後味の悪い結末へと向かっていくのですが、それでもまぁいいかみたいな、当事者たちのあきらめのような自嘲のような、だったらいいか・・みたいな、そんな笑いで終了するのもまたステキ。この終わり方は前作・前々作を踏襲してますね。うん、おもしろかったです。満足です。(印獣を見たときのインパクトには敵いませんが。まぁ、あれを超える衝撃はそうそうないと思います。)
ねずみの三銃士は余裕たっぷり。ワタシ的にはナルシさんがお気に入りなので、釘づけでした。(今回のナルシさんは本役はちょっと重要度低め。そのかわり、ちょいちょい登場する端役ではじけてました。)小松さんもよかったです(華なし)。小池さん、実質主役ですね。堂々としてて素晴らしい。かほちゃんお顔が小さくてかわいい。そして時にこわい。総じてみなさんいい感じでした。
今日は、みなさんちょい噛みして言い直す場面が何度も。まだ始まったばかりだからですかね?そして、お年玉?落とし前?のくだりで、生瀬さんマジ間違え?逆言っちゃってて、みなさん笑ってました。
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