中学生丸山

「中学生丸山」観ました。以下、ネタバレあるかも。
どっかんどっかん爆笑って感じじゃないけど、思わずブフッと吹き出しちゃったり、くすっと笑ったりのシーンの連続。あっという間に時間が過ぎて、終わった後にはすーーっきり爽快。
とにかく出演者がいいです。主役の克也がかわいい。彼は「11人」の四郎の子ですね。あの素朴なフツーーの感じがこの役にぴったり。(ついでに平清盛で重盛の子供の頃の役をやってたんですね。見てたのに気付かなかった!) あと妹のあかねちゃんも超かわいい。井上のおじいちゃんを追いかけていくシーン(ストリートパフォーマンスの前)とか、なんとも言えずよかったです。そしてもちろん遠賢さんの演奏シーン、圧倒されます。テンションあがります。
さらにクドカン作品ファンにはたまらない豪華俳優陣。石鹸さん、カヲルさん、宍戸さん、そして少路くん! トモロヲさん、岩松さん、家納ジュンコさんも出てました。(ナルシさんはエンドロールで名前を見るまでまったく気づかず・・。そういえば妙に気取ったレポーターだった。) 下井のヒトも役にばっちりハマってましたね。
とにかく。そんな素敵な人たちに囲まれた愛すべき純朴少年が、前向きに健気に、とんでもない方向へエネルギーを注いでいるのが、楽しく、そしてなぜか胸を打つのでありました。こんな突飛なストーリーでありながら、屋上での克也の「中学生丸山」のキメポーズにはじぃぃぃーーーんとして、思わず涙がこぼれましたぜ。(おかしいですかね?)
ラストはストーリー的にはちょっと散漫というか雑な感じもあるのだけど、リアルとそれこそ妄想が入り乱れた思春期特有の、男子中学生の、心の中には都合よくこういう風に刻まれているのだなーという曖昧さも感じられてそれはそれでよかったと思います。なんつっても、あのバカエネルギーの勢いが思う存分描かれてたんで。そしてもう大人のワタシにはそれがなんとも愛おしく、眩しかったのでした。