金閣寺 @New York Rose Theater

ただいまー。NY4日間の滞在後、本来の夏休みの目的である旅行先へ移動して、先程帰ってきました。無理矢理NY滞在を組み込んだせいで、相当ハードな日程。疲れました・・。それに加えてNYのあの酷暑・・。連日その日の気温(3桁!華氏だけど)をトップニュースで伝えてるほど。・・とはいえ、「金閣寺」、すばらしかったです。
 
初日と最終日に観劇。どちらもものすごく前方の席。演者の表情までばっちり見えました。
演出は若干変わってたかな。金閣寺に向かう列車で父が溝口に、自分はいいから食べなさいとおにぎりを渡したり、初めて金閣寺を見た溝口が「なんや、これー?」って言ったり。全体的になんとなくのニュアンスで見せていた心情を外国人にもわかりやすく大袈裟にした感じ。米兵が突然やってくる場面で、みんなが戸惑うところとか、お母さんのあざとい感じとかも何割り増しかの大袈裟な表現になってたので外国人観客たちから笑いが起ってました。他にも柏木が足痛いふりしたり、老師がタバコ吸ってるのを隠したり(タバコ見て喜んだり)といったあざとい人があざといことする場面で笑い声が聞こえてきました。
それに対して、溝口が自問自答し、悩み、足掻き、苦悩するシーンでは水を打ったように静まる客席。外国人たちが、固唾を飲んで剛くんの一挙手一投足に見入ってる・・と。国を超え人種を超え文化を超えて、人々を魅了する剛くんのあの激しい存在感というかエネルギーに感動しました。最後の、金閣寺に火をつけるシーン、金閣寺との攻防、鳥肌が立ちました。NYまで行ってよかったです。すばらしかった。
 
カーテンコールでは「ブラボー」が飛び交う好反応。日本人としてなんだか誇らしかったです。
初日は緊張感溢れる感じでハプニングも多く(ういこの自転車のベルがポロッと取れちゃったり、大学に入った溝口が鶴川とお弁当食べようとするシーンで、溝口の学ランのポケットにあるはずのお弁当が入ってなかったり。剛くん、いろんなポケットを探ってましたがやがて諦めたようで手ぶらで演じてました。鶴川が手紙を読むところで音響が変だったり。)、見てるこっちも緊張気味でしたが、最終日には余裕な感じ。剛くん、カーテンコールではにっこにこで両手を振ってました。 見てるワタシも、もう大満足でした。
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観劇日記番外編。そのとき、客席ではこんな攻防が繰り広げられてましたというお話。興味ある方はどうぞ。→ http://blogs.yahoo.co.jp/spacefish55/53838331.html