「TAROの塔」最終話

TAROの塔」とうとう最終話。
大阪万博から太郎さん永眠まできっちり描いてました。
万博で一気にメジャーに躍り出たあと、TVという媒体の中で面白いキャラに仕立て上げられて笑われ役を演じていることを、本人も敏子さんも確固たる想いで敢えてそれすらも太郎さんの表現の、芸術の、一つだと考えていたというのがスゴイなーと。4話前半はティムバートンの佳作「エド・ウッド」を思い浮かべつつ見てました。
最後、死期近づいた太郎さんの「わぁ」ってところがたまらなく切なく、そしてなんとも温かく、胸がいっぱいになりました。当初、若干どうなんだろうと思っていた敏子さん役の方、老いてからの芝居が鬼気迫ってて感動的でした。
地震もろもろで、途中休止になったり放送時間がかわったり、ちょっと制作側としては複雑でしょうけど、なんだか、今こういう時だからこそ、このドラマが放送されることに意義があるのではないかななんて思ったりして。もっと沢山の人に見て欲しいと素直に思います。
全話通して派手ではないけど、太郎氏の作品同様、見ているこっちまで力と希望が湧いてくるような、ジワジワと沁みてくるいいドラマでした。