「哀しい予感」を観た

またまたわうわうなんですけど。舞台「哀しい予感」を見ました。吉本ばななはあまり好みではないのだけど、塚本晋也氏演出ということなのでね。
そしてまたまた“市川実日子”ちゃんをお姉さんの方だと勘違い(だって名前が似てるんだもん。ややこしいよー)、京子ちゃんが出てきたのでびっくり。だってお姉さん(実和子さん)は舞台のイメージあるんだけど京子ちゃんの方は映像の人だと思ってたんで。
実日子ちゃんは演技がすごく上手というわけではないけれど(失礼)、とても存在感があって、少女のような不安定さと秘めたる残酷さみたいなものを匂わせる雰囲気のある魅力的な女優さんですね。その彼女ならではの空気感がうまく生かされているなー。多くのシーンで照明が落とされていて、薄暗い闇の中で話が進んでいく。夜、一人で見る外の世界は暗く強風が吹き、たまらなく寂しい。その闇を遮断した、誰かと一緒の家の中は明るく暖かく守られ安心感に満ちている。終始そんな対比が効果的に使われてるなーと思った。物悲しくもそこここに希望溢れるお芝居でした。
わうわう放送の映像、役者の超アップがあったり、編集があったりと、これまでの舞台放送と違うなーと思ってたら、この映像自体も塚本氏の監修らしい。すごい、こだわり。