アメージング・スパイダーマン

「アメージング・スパイダーマン」見てきました、3Dで。(以下、ネタバレあるかも)
元々のスパイダーマンも面白かったんで(part3以外)、そのリブートってどんなもんだろと思いつつ、キャストが魅力的だったんで期待して。
主役のアンドリュー・ガーフィールド、いいですよね。なんつーか、妙に陰があるというか、なぜか薄幸な雰囲気というか。報われない健気さみたいな、ネガティブオーラがあるんだよね(いい意味で)。繊細というか、そういうのも含めて危うい感じというか。前のピーターのひたすら冴えない悩める文科系男子みたいなのもよかったけど、今回のピーターはなんだかシリアスな暗さを内包している感じで、もっと複雑な感じ。
作品自体も全体的にアメコミ臭が影をひそめて、主役の彼がさりげなく醸し出すネガティブな空気と相まって、ダークな雰囲気がいい感じ。
実は前半のスパイダーマンになるまでのお約束部分のストーリーやつくりがやや雑な気がしたのだけど。部分部分はおもしろいのに。ピーターのおじさんおばさんのいい人ぶりもこの映画の中ではちょっと浮いてるし・・。
おじさんが殺されてからの後半はぐぐーっと深くおもしろくなって、最終的には満足。トカゲ化したコナーズ博士と戦う場面、そのビルまでぴょーんぴょーんと飛んでいく様子は3Dで楽しめましたが、オリジナルのスパイダーマンシリーズほどアクションというか、飛び回ることで痛快!ってのは少ないかな。そこに重点を置いてない感じ。でもそれが今作の味になってるというか。
おじさん殺しの犯人がまだ捕まってないこととか、最後、刑務所でのコナーズ博士のシーンとか、次作をつくることを前提にしてる感ありありだけどちっともあざとさがなく、むしろボリューム的にちょうどいい詰め込み具合。
とにかく、主役の彼の持つ独特の雰囲気にあった、いい意味でネガティブな空気の漂うスパイダーマンでした。結構好きです。続編があったら見に行きたいと思うほどに。
ちなみにグゥエン役の彼女はゾンビランドのあの子ですね。かわいい!