「鋼鉄番長」

劇団☆新感線30周年興行「鋼鉄番長」を観てきました。以下、ネタバレあるかも?
 
ネタモノですからね、何も考えずただひたすらわははと笑いました。笑ったもん勝ちな感じで。
ストーリーはさておいて(ネタモノですからね)、時事ネタを思いっきり絡ませつつ、とにかくクセのあるキャラクターによるベタな笑いの応酬です。そうだ、新感線ってこういうベタな世界だーと思い出すようなベタな笑いです。ワタシは関東人なので(関係ない?)、実はそれほどあの手の笑いが大好物というわけではないのですが、舞台から感じられる、あの独特の、痛快な爆発的な豪華な高揚感は新感線ならではだなーと思うんです。毎度それを求めて観に行くんですけどね。
今回に関しては、主要メンバーの登場曲&ダンスシーンが軒並みすばらしいインパクト特大の全力ハイテンション。それだけでも見る価値あり。それだけで満足しました。ナルシさん・古ちん・田辺くんのが特に最高。80年代エンタメのパロディ満載でおもしろかったです。
休憩挟んで3時間強。後半、ちょっとダレた感じもしたのだけど、ワタシ的には後半に芽生えたナルシ・田辺の胡散臭い者同士の妙な連帯感がツボでした。クドカンの「七人の恋人」の時も思ったけど、田辺さんって実はコメディがよくお似合いですね。あの何ともいえないのろのろとした言動(失礼!)が絶妙におもしろい。新感線のネタモノ初参加とのことですが、意外にもベストマッチでした。意外な発見。(そういえば「あべ一座」でもダントツで面白かったしね。)今後にも期待です。
そんなこんなで結構周りのあくの強いキャラに目を奪われがちで、主役の兜剛鉄ことじゅんさんが若干目立たなかった気が・・。じゅんさん、すっかり引き締まって・・と思ったら、古ちんもかなり絞ってきましたね。二人ともスッキリしてました。