「エンゼルハート」

86年公開の映画らしいんですが。最近wowowで放送されてまして、なぜ今頃?と疑問を抱きつつ、10数年前、レンタルビデオで見てかなり衝撃を受けた記憶があるんで、久々見てみました。(当時まだコドモだったのでこの手のサスペンスものが極端に苦手だったのだけど、これはそれ以上にストーリーが衝撃的ですごく食いついた記憶があって・・。その証拠に、それから10数年後に「シックスセンス」を見たとき、この衝撃は「エンゼルハート」以来だーと、この映画を引き合いにだした感想を持ったくらいなので。)
で、久々見てみたら、今見ても新鮮でした。あの退廃的な静寂と闇に支配された美しい映像が、一番の恐怖として心理的にじわじわと迫ってきます。ストーリーも、悪魔崇拝的な、黒魔術的な、superstition系の話をシリアスに扱っていたりと、現在の映画界に通じるこの手の映画のハシリって感じですかね。デヴィッド・フィンチャーあたりがその流れを汲んでる感じかと・・。
ミッキーロークも旬の俳優ゆえのキャスティングかと思ってたけど、今見るとあの役にかなりハマってますね。まるでブコウスキーの小説に出てきそうな感じでいい味だしてます。なんかだらしない体してたり、リアルで。(当時は興味なかったけど、近年のデスペラードとかの彼は結構いい感じだと思う。)
とにかく、20年以上前なのにスタイリッシュで色あせないところがすごいなーと。