「スパイダーマン3」みましたケド

やっと観てきました。いつものごとく、レイトショーで。withビールで。
ハリウッドのアクションだの、大作だのってあまり興味ないのだけど、結構このシリーズ好きなんで。
まず、冒頭のアメコミ的なタイトルバックはこれまでと変わらず、いい感じ。キャストの中に「トーマスへイデンチャーチ」の名前を見つけて、かなりテンションが上がる。ほとんど事前情報なしで観に行ったので、今回の敵役が誰なのかまったく知らなかったのだけど、彼だったとは!!大好きなんです。「ネッド&ステイシー」というTVドラマ以来。前にも書いたけど。あの霊長類的な顔と渋い声が。調子よさそうな雰囲気とそれでいて時に見せるなんかダメダメな弱いところとか・・。まさにサイドウェイの役そのもののようで。
その彼を迎えてのシリーズ3作目。もー期待しまくりで見ました。
1作目2作目での悩める善良な若者ピーターが、今回は一人、シアワセボケで浮かれ、浮きまくりのイタイ勘違い振りの序盤がおかしかった。・・それくらいかなー。良かったのは。中盤、中だるみかと思いきや、そのままたるみきったまま終わりましたね。なんかさー、2Hちょっとの上映時間がとてつもなく長く感じられ、何度か時計を見てしまったよ。せめてこの手の映画は、イキオイと言うか、そーゆーこと考えさせない痛快感くらいは死守してもらわないとさー。その部分がダメだと映画館でこの手の映画見る意味ナシだなー。映画館内の雰囲気もあくびしてる人がいたり、結構シラケた感じだっただけどみんなそう思ってたのかな。
人間の妬んだり恨んだりっていう醜いマイナスの感情こそが悪を助長するダークサイドで、正義のヒーローであるスパイダーマンが自分の一番弱い部分(伯父さんを死なせてしまったという)をふっきれていなくてそっちサイドに行ってしまう・・って、なんかせっかく面白そうなテーマなのにストーリーがひどい。構成がひどい。同時に進んでいるいろんな話がちっともリンクせず、ブツ切れで散漫な感じ。もうちょっとエピソード絞ってそれぞれを丁寧に扱ってほしかった。敵役マルコももっと深く描いてくれないとただ自分のしたことを正当化してるようにしか見えなくてまるで感情移入できないし。その上での最後の赦し赦されみたいなのはヒジョーにご都合主義でアメリカ的。
ウィレムデフォーに始まり、その息子の彼(だれ?)も、今回のトーマスヘイデンチャーチも、敵役がいつもいい味出してるのに。もったいないなーなんて。トビーマグワイアの冴えない感じも、キルスティンダンストのちょっと傲慢な女優ぶりも、キャストはいいと思うんだけど。
ってゆーか、続き物にしてはPart2がおもしろかったんで今回も期待してただけに、残念だったなー。