いまさらですが「マッチポイント」をみました

ずっと見たい見たいといいつつまだ見ていなかった「マッチポイント」やっと見ました。シネスイッチ久々に行きました。
で、映画。おもしろかった。いろんなヒトからとてもいいから絶対見に行くべき的なことをソフトに言われ続けちょっぴり期待しすぎていたので心配してたんだけど。だって期待しないで見たら面白いのに過度に期待しすぎたおかげで拍子抜けってことは多々あるので、できれば先入観なしで見たかったんで。
でもだいじょぶだった。おもしろかった。
はじめから最後まで映画全体にそこはかとなくクラッシックな香りが漂っていて静かで、主人公の心情を表しているかのようにどこかアンニュイな雰囲気。BGMも古いレコードのオペラのみで静かに刻々と進んでゆく感覚。ラストに向けて主人公の感情と同じように見ている側も言いようのない不安感に包まれていく感じ。そしてラスト、あーーーーーこーーゆーー終わり方なんだーーと感嘆の溜め息をついてしまいました。ウディアレンにやられたーという。最後の「罪の意識を隠して生きていかなければならない」という言葉にこの主人公の背負ったモノのとてつもない大きさをしみじみと感じました。罪を悔いることも、許しを請うことも、ましてや忘れることもできない、なによりも大きなペナルティを抱えてずっと生きていかなければならない・・と。
なんか、最近あまりおもしろい映画見てなかったので久々に大人のいい映画みたなーという満足感に浸りました。